浮き浮きウォッチ

http://www.kyoto-np.co.jp/kp/topics/2003dec/25/K20031225MKC1Z100000011.html

電磁気学の定理を揺るがす発見だそうです。
高校物理じゃ出てこないですよね、この定理。大学で習うのかな。
ちなみに我々化学屋にも「単分子磁石」とか、磁気的に面白い化合物を研究する分野があります。だからというわけではありませんが、やっぱりこういう記事を見ると興奮しますね。

ところでこの記事、Black Ashさんから拾ってきましたが、Blackさんも文系なのによく調べてらっしゃる。見習わなくては。(苦笑)

理系にあまり馴染みのない方へ補足。「Journal of Applied Phisics」の「Journal」は「雑誌」と訳すのが普通です。自然科学系の学術雑誌には「Journal of〜」と冠しているものが多いです。この場合、日本風にいうと「月刊 応用物理」かな。(月刊かどうか知らないけれど、恐らく月刊)

理系の研究者というのはこうした雑誌に論文を投稿して掲載されることが、出世への絶対条件ですが、その際、「いかに多くの論文を書いたか」よりも「いかに多く自分の書いた論文が他人に引用されたか」の方がポイントとなります。

雑誌は、ある特定の分野のみを扱ったもの、ある国内の研究をその国の言葉で出版しているもの、自然科学全般を扱うもの、無数に存在します。

そして掲載された論文の平均引用数が高いか低いかによって雑誌にランク付けがありまして、このランクが高い雑誌はおのずと掲載条件も厳しいものになってくるわけですね。こうしたランクの高い雑誌により多くの論文が掲載され、より多く引用されることが研究者としてのステータスとなるのです。

そしてあらゆる科学雑誌の最高峰が、ニュースでもお馴染みである、イギリスの「ネイチャー」というわけ。