無理やり英語のハリウッド映画

さっき映画『トロイ』のCMを見てて思いました。

「また英語か」と。

私も最近知ったのですが、アメリカ人は”字幕付きの映画を観る”という習慣がないらしく、外国の名作映画などはそのまま流すよりもリメイクすることの方が多いそうです。(わざわざ字幕付きの外国語映画やビデオを観るのはnerdな連中だけだとか。)

だから「絶対英語なんか喋ってなかったはずの人たちが英語で会話している」という珍現象がときどき起きてしまうわけです。

字幕ならまだ異国情緒が感じられます。
吹き替えも、まぁ、日本語で撮ることと同じではないかと言われればそうなんですが、それでも外国の俳優がちゃんと演じていたり、音声と口の形が合わなかったり、日本語では使わないジョークなんかが飛び出ると「外国映画なんだな」ってことが感じられます。リメイクと根本的に違うと思います。

一方、

ジャンヌダルク』で大衆に向かって思い切り「follow me!」と叫ぶジャンヌダルク・・・・・・。

ソ連潜水艦で実際に起こった話を元に作られた『K−19』で、思い切り英語で会話する船員たち・・・・・・。

お前ら一体何人だ、と。

所詮、作り物なので割り切ってしまえばいいのですが、どうも私は気になってしまう性質ようで。

そんな中、『キルビル』で俳優に日本語や広東語を喋らせたタランティーノや、『パッション』でアラム語ラテン語ヘブライ語を使って忠実に当時の様子を描くことに拘ったメル・ギブソンは偉いと思いました。