15分のクレッシェンド

映画『交渉人 真下正義』を見ました。
人気シリーズ『踊る大捜査線』からのスピンオフ企画です。
今回は脚本が君塚さんじゃなかったけれど、面白かったですよ。
最後の最後で真下お約束のセリフも聞けたし。(笑)

さて、この映画のクライマックスでBGMとして流れるラヴェル作曲の『ボレロ』という曲のことが、私、えらく気に入ってしまいまして。ちょうどそれの収録されてるアルバムが1000円で売っていたので買ってしまいました。(『交渉人〜』のサントラにも収録されてるけれど、こっちは3000円なので。)
 
この曲面白いですね。
 
最後の最後で急に転調する以外はひたすらAメロ・Bメロを繰り返し繰り返し演奏するだけ。こんな書き方すると物凄く単調で面白みのないように聞こえますがどうしてどうして。

繰り返されるたびに参加する楽器の数や主旋律を演奏する楽器の種類が変わって飽きない。
そして曲が始まって終わるまでの15分間をかけて音の大きさが段々大きくなっていく。
全曲通してのクレッシェンドというわけです。*1

逆にこれだけシンプルな構成であれだけイイ曲に仕上げているラヴェルはすごいと思いました。
 
私は楽器も演奏できないし、最近はクラシック自体にさほど興味はなかったんですが、このところ映画音楽の影響で*2またいろんな曲を聴きたくなってきました。

組曲『惑星』」「ラデツキー行進曲」「新世界」「禿山の一夜」「剣の舞」「ワルキューレの騎行」「運命」etc.
とにかくクラシックでも何でも、カッコ良くて明るい曲が好きですね。
眠くなるようなのは聴けたもんじゃない。(笑)

みなさんもレンタル屋で適当に借りて聴いてみてくださいな。
案外「あ、これ聴いたことある。好き。」って曲にブチ当たるかもしれませんぜ?

*1:そして最後は全楽器で盛り上がって終了。TVチャンピオンで優勝者が決定したときに流れる曲、あれです。

*2:「2001年宇宙の旅」で使われた「ツァラトゥストラはかく語りき」「美しき青きドナウ」とか。