研究メモ:クリック率についての考察

銀歯の調子が最高だ!先生ありがとう!(謎


さて、ルクダル氏のところで「クリック率(http://d.hatena.ne.jp/ruku/20050612)」*1についての話が出ました。詳細はリンク先を見て戴くことにして、僭越ながら感想を述べさせていただきますと、

Ar-zrの部分について。
 
ここで
z=A∩B
とのことですが、これより
A-z=A-A∩B
で、(A-z)はすなわちaのみに来る訪問者を表しますね。
 
これをわざわざAr-zrと分けると、パッと見の意味がわかりにくいので
いっそのこと[P:サイトaのみに訪れる常連]とでもおいて、Prにした方がより良いと思います。

次に

「A-z=0のとき、rは不定
これはルクダルさんが何を示しているかみなさんおわかりでしょうか。
要するに
「aの常連がbの常連と完全に被っちゃった場合は、aにbへのリンクが貼ってあったからといって、それをわざわざクリックして一度見た記事をもう一度見るやつはいないでしょ。だからそういう場合はクリック率を調べる上で適当ではないの。」
ということです。

ここから「より精度の高いクリック率を調べるには、2つのサイトの常連が被っていないほど良い」という結論が導かれます。(常連が被っていないという事は、内容が被っていないということでもありますので、じゃあ、リンクを貼っても興味を持たないのではないか?という懸念はありますが。)

いやぁ、それにしても素晴らしい。
先日私が書いた「被アクセスの基本式」では”常連”というものにかなり歪んだ仮定を強いていましたが、これにはそれがない。
やはり複数のサイトからリンクされたケースや、検索エンジンその他の無視はしてありますが、よりスマートであります。

単位の次元もちゃんと揃ってます。
rは無次元ということですね。

P.S.
そういや、あれ以来「アクセス力学」って言葉使ってないなぁ・・・・・・。(爆)


参考:はてなでの数式の書き方
http://d.hatena.ne.jp/keyword/mimetex?kid=45321

集合 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%86%E5%90%88

*1:ネットで述べられているクリック率についての文を読んでいると、「ある記事に対して貼られたリンクを常連の何%がクリックしたか」という場合と「あるサイトにおいて一回の更新で並べられたリンクの内、いくつをクリックしたか」という場合があるので注意せねばなりません。今回言及しているのは前者の場合。