作品の批評に関して

  • ある作品を褒めるにしても貶すにしても、読む側にとって本当に必要なのはその的確性・妥当性である。
  • べた褒めと罵倒は、その作品の様子を第三者のテキストのみでしか知り得ない読み手にとって、同じくらい価値がない。
  • Amazonの書評(CD・DVD評)はその点で見ると、その書籍を気に入ってる人間が書評を書いていることが多く、好意的な内容に偏りがちである。その本の良いところを知るにはうってつけだが、自分の気に入らない点が存在するかどうかを知りたい者にとっては不都合だ。
  • ということは、批評をする上では個人の好き嫌いの感想は極力押さえ、淡々とその作品の特徴を描写する方が読み手にとっては有意義なのではなかろうか。
  • しかしだからといって個人の好き嫌いは批評にとって決して不必要なものではなく、むしろ「自分の良いと感じたものを広めたい」という感情から見ると必要不可欠だ。ただ、強烈に出しすぎてはいけないということであろう。