このパラドックス、わかりますか

私たちの身体や、周りの物体、空気、空に浮かぶ星、これら全ては、100種ほどある原子の様々な組み合わせから構成されています。これはご存知だと思います。

ところでみなさん、理科の資料集で「原子の構造」についての絵を見たことがないでしょうか。

「それ以上分割できないもの」という意味でatomと名づけられたのが原子ですが、実際には中性子と陽子から成る原子核、そしてその周りを回る電子から構成されているということがわかりました。そして現在では更にクオークという粒子が中性子や陽子を形作っていることがわかっています。

さて、問題はこの「原子の構造」の例えとして用いられる話から。

原子の大きさとはすなわち、その原子の持つ電子が原子核の周りを飛び回っている範囲のことですが、この原子の大きさを野球場くらいだとすると原子核の大きさはピンポン球程度*1、電子にいたっては球場の外を舞う埃程度の大きさしかありません。

野球場と原子を重ねて描いてあるイラストを見たことがある人も多いはずです。
そう、原子というのは非常にスカスカなのです。
 
話を最初に戻しましょう。
私たち自身や身の回りのものは全てこの原子から構成されています。
原子は今述べたようにほとんどスカスカの構造をしています。
ということは、この世の物質は全て、原子核や電子の占めている体積より、スカスカの空間が占める割合の方が大きいということになります。

ということはこの世のほとんどはスカスカの何もない空間からできているということになります。

地球も太陽も貴方も私も、ほとんどが空間です。
つまりこの世はほとんど何も存在していない無の世界だと言えます。
 
さぁ、どこがおかしいんでしょう。w


P.S.
これだけスカスカなのにどうして私たちは周りの物質を掴む事が出来る、逆に言えばすり抜けることが出来ないんでしょうね〜。さぁ、どうしてだろう。
え、答えですか?知りません。(爆)
高校生のとき物理の先生からなんとなくその理由のようなものを聞きましたが、理解は出来ませんでした。誰か教えてください。

*1:本によっては「ゴルフボール程度」とか、「砂粒程度」とか表現がまちまちですが、原子にも水素原子や酸素原子などいろいろな種類がありますのでこれはそういうことだと思います。要するに原子核の小ささに比べて原子の大きさというのは馬鹿デカイということがわかっていただければ良いかと。